測る

分析の難しさ vol.1
事象を分析することは難しい。
まず、影響を与える要素を考えなければならない。
しかも、そこにヌケやモレがあっては
正確な傾向や法則を掴み取ることは困難、
いや、不可能である。


今朝の朝刊に
女性比率が高い企業が
利潤を出しているということが調査から
わかったという記事があった。


そして男女の生産性差以上の賃金格差が
あるために女性を雇いにくい企業も
生き残っている。
女性が活躍する企業が生き残る企業で
あるような政策が重要と記されている。


一理はあると思う。
女性のポテンシャルは
男性よりも劣っていると
いう印象はない。
むしろ女性CEOも多く
でてきており、上記の理論を
批判する理由はない。



ただ、要因はそれだけだろうか。


女性の比率が多い企業が
生産性が高かった=女性の力はすごい


もちろんそれもあるが、
女性が入ったことによる
社内への影響、女性が対外交渉に
でた場合の影響なども勘案する必要が
あるのではない。


例えば、
女性が多くなることによって、
男性の労働生産性が向上することは考えられないか。
独身の男女が増えている中で、
男性が今まで以上に
仕事でアピールできる
機会が増えているとも考えられるからだ。

このことは
匿名による社内でのアンケートなどで
検証することは可能であるだろう。


分析を行うには
要因を考えつくして、
検証プランを構築する必要がある。


正しい理解は
正しい検証の元で生まれるものだ。