壁を破る


制限が飛躍を生む
ルールは必要だ。
当たり前のことだ。
どういう点で、有益か。

ルールを作るということは
ひとつの水準をもうけるということ。

人はルールの中で
どのような行動にでるのか。

飛躍を生むためには、
3つのプロセスを経ることが
考えられる。

まずは、「守」
ルールに従うということである。
このプロセスによって、
ルールの範囲や
その範疇での可能性を知ることができよう。


次に、「破」
ルールを破ることである。
「守」によって、ルールの中での
限界が見えてくる。
すると人間とは不思議なもので、
ルールの外にある欲求に気づく。
「こんなことができたら・・・」
「あれをやってみたい・・・」
こういった欲求が、皇后の原動力として、
ルールという型を破る行為へとつながる。


最後は「離」
新たなルールを築く段階である。
型を破った行動を新たに規定する必要が生じる。
いままで、表現されることのなかった世界が
新たに世界としての定義を受ける。
この世界に初めて踏み込んだ者を
人は先駆者と呼び、
倣い、獲得し、
また新たな世界の存在に気づく。


日本は今どこにいるのか。
倣う時代が終わったことは明らかだ。
「破」れるか。
今ならまだ可能だと思う。
土地とヒトとを併せ持つ大国と対等に付き合うために、
世界に欠かせぬ日本を作る必要がある。
それが見えているヒトは、
極めて少ないように思う。